
海外留学をする人は、年々増えてきています。海外へ留学する人はどのような人たちが多いのか?
また、留学する人が増加している理由を調べてみました。
大学生の海外留学は増加している
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が実施している「協定等に基づく日本人学生留学状況調査」(※1)によると、大学等が把握している日本人学生の海外留学状況は、2016年度で96,641人(前年に比べて12,185人増)となっています。
また、留学先としてはアメリカ合衆国20,159人(前年度に比べて1,483人増)、次いでオーストラリア9,472人(前年度に比べて1,392人増)、カナダ8,875人(前年度に比べて686人増)でした。
※1 「協定に基づく日本人学生留学状況調査」とは、日本国内の大学等と諸外国の大学等の学生交流に関する協定等に基づいて、日本人学生が行う海外留学の状況に関する調査。
参考記事
語学留学も増えているの?
大学のプログラムを利用せずに留学した学生や、中高生の人数、社会人の語学留学についてはどうでしょう?
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による「日本人留学生調査2017」では、2016年1年間のJAOS加盟の留学事業者40社の年間留学生数は約8万人(79,123人)であることがわかりました。
留学先としては、やはりアメリカ合衆国が19024人とトップ。続いてオーストラリア、カナダと大学を通じて留学している学生と同じです。
北米、ヨーロッパ、オセアニアなどが8割を占めていますが、近年フィリピンが人気となってきており、ニュージーランドを抜いて5位になっているそうです。
海外留学が増加している理由~大学入試改革へ向けて~
2020年の大学入試改革の大きなポイントは、英語にあることは、皆さんご存知のことと思います。英語の入試では、英検やTOEFL、IELTSなどの民間の試験も活用されることが予定されています。
高校生のうちにグローバルに使える英語を習得し、日本国内の大学のみならず、海外の大学へ進学する高校生も増えてくるでしょう。
また、大学入試改革へ向けて留学生の若年化が進む可能性が高いと思います。
実際、上記のJAOSの調査では、海外留学生のうち中学生や高校生の割合が19.2%を占めていたそうです。中学生や高校生の留学は、留学事業者を利用しているとはいえ、学校で企画されている、希望者による授業の一環でもあるので、安心して留学できるということもあるでしょう。
海外留学が増加している理由~社会人のスキルアップ~
年々進むグローバル化に伴い、国内企業においても外国人の採用は多くなってきています。ビジネスにおいて英語でのコミュニケーション力は必須です。
よって、自身で費用のすべてを準備しなくても、企業の研修の一環として海外へ留学する場合もあるようです。
その他にも、転職時の好材料とするために、有給を使って語学留学する場合もあります。
いずれにしても、これからも進むグローバル化に必ず役に立つ英語のために、社会人の海外留学者は増えていくものと思われます。