
海外留学へ行くとき、万が一のときの備えとして加入しておきたいのが「海外旅行保険」です。
心配だからといって複数の海外旅行保険に加入した場合、保険金はその分多くもらえるのでしょうか?
その他の参考記事
海外旅行保険は合算されるものと、されないものがある
海外旅行保険の場合も他の損害保険同様に、複数契約があるとき、補償する内容によって、契約の保険金が合算して支払われる場合と、保険会社同士で按分されて支払われる場合があります。
按分の割合は、保険金額の割合によって決まります。
海外旅行保険の補償が重複しているケース
海外留学で海外旅行保険に加入する場合、保険料の節約という意味では、海外旅行保険に複数加入するというよりも、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険と重複することが多いのではないでしょうか?
または、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを複数枚所有していることもあるでしょう。
①海外旅行保険と海外旅行保険が付帯されたクレジットカード
②海外旅行保険が付帯されたクレジットカードを複数枚所有
①と②の場合では、補償される保険金が異なるので説明します。
海外旅行保険が付帯されたクレジットカードの他に、上乗せとして海外旅行保険に加入する場合
傷害死亡保険金、障害後遺障害保険金及び疾病死亡保険金については、双方から保険金が支払われます。
その他の保険金(治療費用、携行品損害、賠償責任など)については、実際にかかった金額を限度に支払われます。
つまり、実際にかかった費用以上に支払われることはありません(補償限度額が増えるのみ)。
海外旅行保険が付帯されたクレジットカードを複数枚所有している場合
個々のクレジットカードに付帯されている契約のうち、最も高い傷害死亡保険金、後遺障害保険金を保険金額として、保険会社同士で按分して支払われます(合算ではないことに注意)。
その他の保険金(治療費用、携行品損害、賠償責任など)については、上記の海外旅行保険が付帯されたクレジットカードの他に、海外旅行保険に加入している場合と同様です。
重複している場合の保険金請求方法は?
複数の海外旅行保険に加入している場合、保険金請求はそれぞれに行わなくてはならないのでしょうか?
保険金請求は1社に請求することになります。
保険金請求を受けた保険会社が、申込時に記入している「他の保険契約」をもとに、他の保険会社に連絡し、保険会社間で負担割合の交渉を行います。
海外留学は海外旅行保険に必ず加入しよう!
海外留学へ行く際には、必ず海外旅行保険に加入しましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険と補償内容が重複しても、携行品損害や治療費などでは、補償されている金額内なら、実際に負担した金額以上に重複して支払われることはありません。
保険料を節約するなら、クレジットカード付帯されている補償に、足りない補償をセレクトした海外旅行保険を上乗せとして加入することがおススメです。